多重人格、それを理解するのは難しい事だった。

いや、今でも信じないといわけではないけど本当なのかと混乱してしまう。

それが、他者が多重人格の患者と接する時の気持ちではないだろうか。

医学会の世界でも多重人格は存在する、しないの意見の対立が存在する。

でも、目の前では人格が交代し、別の人格が話し始めるのをめにするわけ。


僕の妹は多重人格だったようだ。

ようだ、というのは先生の診断は統合失調症であるため確証が持てないということ。


でも確かに人格が幾つもあり、いくつかの人格に会うことができた。

妹の場合、主人格が本人ではなく、人格のコントロールや情報の統制などをする役割をするそういう人物が主人格と言っていた。

それに、虐待にあってからずっと眠らせている本人

社会的に必要な社交性をもって実年齢にふさわしい普段表にでてる人格の子が一人

幼児がえりするとでてくる子が2人

このうち一人は京都弁を喋る

その他にもいたらしいけど、主人格が表に出るのを抑えているため合うことはなかった。


調子が悪くなると主人格の統制が効かなくなり、頭のなかで様々な人格が一斉にしゃべりだし気が狂うほど苦しかったという。

興味深いのは個々の人格には情報の統制がはいるということ。

必要ない、もしくは過去虐待の経験を知るには幼すぎて(人格が)耐えられないものは見せない、聞かせないんだそうだ。

つまり虐待、いじめを受けているときはその専門の人格がいて全てを受け持つというシステムでもある。

こんな状態なので本人の人格が出ている妹の子供の時からの記憶から今の記憶は、まったくの抜けまくり。

数年ぶりに合う人に声をかけられてもまったくわからないといった状態。


今でも思い出せる、初めて主人格に会った時のこと。

上記の事をゆっくり説明してくれた。


混乱した。

演技でこれやってたら相当の演じ分けだ。

でも、そういうものはないという意見も多い

何度も言うけど混乱した。


さらに混乱したのは 統合 の時だ。

統合とはある人格が役目を終えて他人格と情報を共有させながら 溶けて消える ような現象

これは症状が良くなってきてから起きる現象なのではないかと思う。

ただ、あくまでもうちの場合なんだけど。。。


統合することになった人格は消える

それを素直に受け止め静かに消えていく人格もあれば、幼児型の人格の場合、残っていたいと騒ぐ人格もいる。

妹の幼児型人格が統合を嫌がり、僕に会いたがっているといわれ、主人格に呼ばれ夜中にその幼児の人格の子と会うことになった。

人格が交代したとたんに僕のところに抱きついてきて甘える。

1時間位ヨシヨシと頭を撫でてやった。

いろんな話をした。

すると、不思議な気持ちが生まれてきた。


個々が一つの大事な命なのではないかと。


その気持ちが芽生えると、別れはすごく辛くなる。

その幼い子が主人格に呼ばれもどって行く時、心がかきむしられるような気持ちがした。

妹を生かすために生まれてきた人格が役目を終えて消えようとしている。

僕に出来るのは強く抱きしめてあげることだけだった。


涙が止まらなかった・・・。


その統合を嫌がっていた幼児の人格はその後、段々喋らなくなり静かに統合していったという。

それから、数人の統合まえの挨拶が続き、僕のちっちゃなキャパシティはすぐに限界になった。


まるで、人が死ぬようだった。 安らかな死のような。


今でも、妹の人格は抜け抜け状態だ。

そして、起きたことが夢だったのではなかろうか、と思うこともある。

でも、このことは一生忘れることがないと思う。


妹を守るために必死に耐えてくれた人格達、君たちのことは忘れないよ!


 


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